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豚コレラ、なぜ読み方が”とん”コレラなの?豚インフルエンザはどっち?鳥コレラの読み方は?

ニュースで、豚コレラについて扱っていました。豚が殺処分されていて可哀想だなと思っていた瞬間、違和感に襲われました。

“とん”コレラと呼ばれていたからです。鳥インフルエンザは”とり”と読むのに、豚コレラはどうして”とん”コレラと呼ばれているのだろうかと興味を持ったので調べてみました。

ちなみに、今回の感染症である豚コレラは豚には移りますが、人には現時点では移らないウイルスなのでその点は心配いりません。また、イノシシや豚を食べても感染することはないとのことです。

豚コレラ、読み方は”ぶた”?それとも”とん”正しいのはどっち?

今回の感染症に関しては、”とん”コレラと呼ぶのが正しいと考えられます。豚コレラはフラビウイルス科ぺスチウイルス属です。

なぜなら、朝日新聞でも農林水産省でも”とん”コレラと発音されているからです。以下がその証拠です。

(出典)https://www.asahi.com/articles/ASM2M352CM2MUEHF004.html
(出典)https://www.youtube.com/watch?v=hsxla62ycPE

なぜ、豚コレラの読み方が、”とん”なのか?

説が3つほどあります。日本獣医生命科学大学・獣医保健看護学科・准教授の青木博史さんのラジオから考えていきます。

読み方の有力な説、1つ目

豚コレラが国内で初めて発見されたのは、1887年に北海道でアメリカから輸入された豚が原因で発生しました。その時から名称は”とん”コレラでした。

青木博史: 実は、「ぶたこれら」とか、あるいは「とんこれら」、いろいろ言われる方いますけれども、もともと、とんこれら」が確認されるまえに、「とんたんどく(豚丹毒)」という病気がありまして、養豚業界の中では、とんだんどくが耳に馴染んでいたというのもあって、それとあわせて「ぶたこれら」ではなく「とんこれら」、ということが使われた、そう聞いておりますね。

荻上チキ: ということは、最近、メディアが「ぶたこれら」ではなく「とんこれら」と呼びだしたというわけではなく、長い呼び方なのですね。

青木博史: はい、そのとおりです。

出典(https://www.tbsradio.jp/339789)

上記動画の3分17秒ごろから発言されています。

読み方の有力な説、2つ目

ブタコレラ菌と混同することを防ぐためと考えられます。

豚コレラ、アフリカ豚コレラは、どちらもフラビウイルス科ぺスチウイルス属です。また、ヒトには感染しません。

それに対し、ブタコレラ菌はサルモネラ菌の一種です。豚にも人にも毒性があります。もし、人が感染すると食中毒や腸チフスを発症する可能性があるので注意が必要です。ちなみに、人の場合、大腸上皮細胞から感染します。

読み方の有力な説、3つ目

国外からやってきたウイルスということを強く認識するためではないでしょうか?

1887年に北海道でアメリカから輸入された豚からの感染が確認されたので、”とん”ならば音読みですが、”ぶた”なら訓読みですので、外国からのウイルスという意味合いを込めたのかもしれません。

豚コレラの歴史

豚コレラは1887年に北海道で感染が確認されました。その後、昭和30〜40年代にかけて全国的に拡大しました。ただ、1969年に質の高い日本製のワクチン作成に成功します。また、1970年から、検査を素早く行うような体制を敷くことで徐々に撲滅への道を歩み始めます。

予防と早期対応が可能になり、1992年の熊本県の豚コレラが最後になりました。そして、2006年に豚コレラ清浄国宣言がなされました。

しかし、2018年に岐阜県で、2019年に岐阜県、愛知県、長野県、滋賀県、大阪府、三重県、福井県、埼玉県で発症が確認されました。

人とウイルスの戦いはイタチごっこのようなものですね。狂犬病や天然痘のように、地球上からなくなってほしいと思いました。

ちなみに、豚コレラはアメリカ、デンマークなどでは豚コレラの撲滅に成功したとのことです。

豚インフルエンザの読み方はどっち?

ちなみにですが、豚インフルエンザは、”ぶた”インフルエンザと読みます。豚インフルエンザはオルトミクソウイルス科のC型インフルエンザ(属)および、A型インフルエンザ(属)などによって引き起こされます。

また、豚インフルエンザは人に感染した事例があります。1976年にアメリカのニュージャージー州で確認されています。

ですので、豚コレラと豚インフルエンザは全く別の病気です。

国立感染症研究所センターで、豚インフルエンザを”ぶた”と表記されています。

ブタインフルエンザウイルス

ブタは鳥・ヒトインフルエンザウイルスの両方に感染するため, ブタが交雑宿主となって遺伝子再集合により新たなウイルスを排出する可能性がある。現在世界的には, ブタの間で様々な遺伝的背景を持つA(H1N1), A(H1N2), A(H3N2)ウイルスが循環しており, これまでにも散発的にブタからヒトへの感染例が確認されてきた9)。ブタインフルエンザウイルスはヒトの季節性インフルエンザウイルスと区別するために “variant(v)viruses” と総称される。

出典(https://www.niid.go.jp/niid/ja/allarticles/surveillance/2413-iasr/related-articles/related-articles-453/7662-453r02.html)

鳥コレラの読み方は?

鳥インフルエンザは、”とり”インフルエンザなのだから鳥コレラもあれば、”ちょう”コレラなのかなと思いました。

調べたところ、名称は”家禽”コレラでした。(うーん、残念)

鳥がコレラにかかることはありますが、それは家禽コレラであって、豚コレラを引き起こすウイルスとは別物とのことです。ややこしや!!

豚コレラ、なぜ”とん”これらなのか、まとめ

豚コレラは、とんコレラと読みます。この読み方になったのは様々な説があります。また撲滅のための戦いの歴史があります。また、鳥コレラというものはありません。家禽コレラという名称になっています。

現状の感染について報告します。長野県や岐阜県から関東にウイルスが移動するとまずいことになります。というのも、群馬、千葉、栃木、茨城の4件は本州全体の豚の生産量の4割を超えます。ですので、感染を食い止めるために努力しようとしているそうです。ただ、ワクチンを打ってしまうと、洗浄国と認められないため、農林水産省は渋っているようです。

ただ、畜産農家さんが、損をするので早めに対応すべきだと思いました。